インターネットのなかった頃の世界を想像してください。
ふと思い出した音楽の曲名がわからずモヤモヤ…
何時まで営業していたかわからず行くと閉店していた…
意味のわからない言葉を調べるために何時間も辞書とにらめっこ…
こんな経験をされたことがきっとあるでしょう。
コンピューター同士が相互に情報のやりとりをすることで、必要な情報を見つけることができるのがインターネットの原点です。
あまり気にされないかもしれませんが、同じOSを使っているコンピューターも、一台一台全く別のシステムを持っています(詳しくはOSを参照)。
それは言語の多様性のように様々な種類があります(実際にコンピューター言語というものがたくさん存在します)。そこで、共通言語を用いて情報をやりとりすることとなりました。それがTCP/IPです。
インターネットが開発された背景には、米軍の戦略があります。核攻撃などで都市が破壊されてしまった場合、幹線道路が破壊されたり、電話線が切れてしまったりしてうまく連携が取れなくなることを防ぐためです。
くものことを考えてみましょう。たくさんの糸が張り巡らされており、どこかが切れてしまっても、くもはほかの糸を伝って目的地にたどり着くことが出来ます。くもの巣は英語で"WEB"なので、"Web(ウェブ)"という言葉の語源がわかりますね。
このように、たくさんの電線を繋げて、どの線を通っても目的地にたどり着く仕組みを開発することで、非常事態に備えようとしたことが、現在のインターネットの発展へとつながりました。